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イランで極刑廃止の動き…「目には目を」の国で母の選択 死刑囚の頬を平手打ちし、執行官に免罪を伝えた

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許せば死刑免罪…「目には目を」の国で母の選択
 讀賣新聞 2014年06月11日 17時39分
 世界で2番目に死刑執行数が多いとされるイランで、極刑廃止の動きが市民に芽生えている。
 イランは「目には目を、歯には歯を」で知られる厳格なイスラム教国家だが、被害者の遺族が死刑囚を許せば、罪を減じて死刑を免れる「免罪」の仕組みがある。いま、この制度を使い、死刑を回避する例が急増している。それはなぜなのか。
*土壇場の免罪
 イラン北部カスピ海に面するヌール町。4月15日、小さな町の広場に木製のステージが設置された。首をくくる綱輪がクレーンからつるされる。公開処刑場だ。目隠しをされた死刑囚の男(25)が執行官3人に連れられ、絞首台に上がった。男は2008年、ケンカの仲裁に入った男性(当時17歳)を刺殺し、死刑判決を受けていた。
 「お願い、許して!」
 執行直前、男は、被害者の母親サメレ・アィネジャドさん(45)に命ごいを始めた。集まった町民ら100人から悲鳴が上がる。「慈悲を!」「同じイスラム教徒だぞ!」――。
 「人生のすべてだった息子を殺された。私の気持ちも分かって」
 サメレさんは、拡声機で群衆に叫んだが、心は揺れた。男の頬を平手打ちし、執行官に免罪を伝えた。そして夫に抱きつき、むせび泣いた。男は懲役12年に減刑された。
 土壇場の免罪後、町の至る所に「命を尊んだ淑女」と横断幕が掲げられた。サメレさんは本紙の取材に、「皆の声に後押しされた。これが正解だったと信じたい」と打ち明けた。
 ◎上記事の著作権は[讀賣新聞]に帰属します
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絞首刑の執行直前に免罪 被害者両親が許す イランでは遺族に犯人を免罪する権利が認められている 2014-04-19 | 死刑/重刑/生命犯 問題 
  絞首刑の執行直前に免罪 被害者両親が許す イラン
   CNN 2014.04.19 Sat posted at 11:07 JST
(CNN) イラン北部ヌールで今週、けんかで少年を殺害した男が公開処刑される直前に、被害者の両親が男の罪を許し、刑の執行が中止された。
 イラン学生通信(ISNA)によると、バラル容疑者は、19歳だった2007年に当時17歳の少年とけんかになり、少年を包丁で刺して殺害した。しかし、被害者遺族はバラル容疑者に殺害の意図はなかったと考えているという。
 公開処刑の現場にいたISNAのカメラマンによると、頭部を布で覆われ、首に縄を巻かれたバラル容疑者は、当初「大声で叫んだり、祈っていたが、その後静かになった」という。
 そこに被害者の遺族が現れ、被害者の少年の母親が群衆に向かって、息子を失って以来、悪夢のような毎日だったと述べ、加害者を許す気になれなかったと話した。

        

その後、母親はバラル容疑者に歩み寄り、用意された椅子に乗って、絞首台の上のバラル容疑者の頬を平手打ちし、「これで許す」と述べた。そして夫とともにバラル容疑者の首から縄を外した。 
 バラル容疑者の家族は2人に駆け寄り、息子の罪を許してくれたことを感謝した。
 ◎上記事の著作権は[CNN]に帰属します 
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アフリカ東部ソマリア 死ぬまで石を投げ付ける「石打ちの刑」による公開死刑 2009-11-20 | 死刑/重刑/生命犯 問題 
  「石打ち」で女性を公開処刑=ソマリア
 【ロンドン時事】アフリカ東部ソマリアのイスラム系武装勢力アル・シャバブの支配下にある村でこのほど、姦通(かんつう)罪で有罪を言い渡された女性(20)に対し、死ぬまで石を投げ付ける「石打ちの刑」による公開死刑が執行された。
 英BBC放送によると、離婚後に未婚男性と関係を持ったとされるこの女性は17日、約200人の群衆の目前で石を投げられ、死亡した。男性は100回のむち打ちに処されたという。
 アル・シャバブの支配地域では厳格なイスラム法が適用されており、アル・シャバブの解釈では、離婚後でも不倫と見なされる。支配地域で姦通罪で石打ちの刑が執行されたのは昨年以降で少なくとも4例目。(時事通信2009/11/19-06:28)
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女性失明事件の加害者に「目には目を」の刑執行へ イラン 2009-03-02 | 国際
  2009.02.20 Web posted at:  12:21  JST Updated - CNNワールド イラン テヘラン(CNN)
 イランの裁判所で、女性の顔に酸をかけて失明させたとして有罪となった加害者が、イスラム法の「目には目を、歯には歯を」の原則に従い、同じ方法で失明させる刑罰を受けることが確定した。女性の弁護士によれば、数週間以内に執行される見通しだ。
 被害を受けたのはアメネ・バハラミさん(31)。2002年、大学で電子工学を学んでいた24歳の時、同じ大学に通う当時19歳のマジド・モバヘディ受刑者に出会った。モバヘディ受刑者はバハラミさんに近づこうとしたが、拒否されるといやがらせを繰り返し、「結婚を承諾しなければ殺す」などと脅迫した。
 2004年11月、勤務先の会社から帰宅しようとバス停へ向かっていたバハラミさんを同受刑者が襲い、顔に酸を浴びせた。バハラミさんは重傷を負って視力を失った。同受刑者は2週間後に自首して犯行を自供。2005年に有罪を言い渡され、以来収監されている。バハラミさんの弁護士によると、同受刑者に反省の色はみられず、「愛しているからやった」などと話しているという。
 イランでは通常、被害者が加害者に「血の代償」と呼ばれる賠償金の支払いを求めることができるが、バハラミさんはその代わりに、モバヘディ受刑者の目に酸をかけて失明させる刑罰を要求。昨年末に地裁がこれを認める判決を下し、同受刑者が控訴していたが、高裁が今月、棄却を決めた。
 一部の人権団体などからは「残酷すぎる」と批判の声が上がっているが、バハラミさんは「復しゅうが目的ではない。今後同じ思いをする人がないようにとの願いから決めたこと」と説明している。

マタイによる福音書5、38〜
 目には目を、歯には歯をと命じられている。
 しかし、わたしは云っておく。悪人に手向かってはならない。
 だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。
 あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。(略)
 求める者には与えなさい。
 あなたがたも聞いているとおり、「隣人を愛し、敵を憎め」と命じられている。
 しかし、わたしは云っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。
 父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。
 自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。(略)
 あなたがたの天の父が完全であるように、あなたがたも完全な者となりなさい。

 


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