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『認知症のはなし』認知症の予防は、可能ではないかと考えられています

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『認知症のはなし』23回 国立長寿医療研究センター内科総合診療部長・遠藤英俊
2011/09/06Tue.中日新聞
■予防■
*生活習慣病の治療を
 認知症の予防は、可能ではないかと考えられています。
 最近の疫学調査では、脳血管障害があるとアルツハイマー型認知症になりやすいといわれています。高血圧症があると約3倍なりやすく、糖尿病があると約2倍なりやすいという報告もあります。
 つまり今やアルツハイマー型認知症は生活習慣病の1つと考えることもできます。若い時からの高血圧症や糖尿病などの治療や予防が、アルツハイマー型認知症につながる可能性があります。
 運動は、認知機能の低下を軽減する可能性があります。中でも有酸素運動が良いとされ、具体的には1日30分以上、週3回以上歩くのが目安です。
 脳を刺激するため、趣味の活動や好奇心を持ち続けることも重要です。料理を続けることや旅行の企画なども良いとされています。相手と言葉のやりとりをする会話を多くすることも必要です。認知機能低下の予防には野菜、果物の摂取の重要性もいうまでもありません。
 適量の赤ワインも推奨されています。赤ワインの成分のうち、体の酸化を防ぐポリフェノールの1種、レスベラトロールの摂取が良いのではないかと報告されています。


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