集団的自衛権 自公が閣議決定案で合意
NHK NEWS WEB 7月1日 8時16分
集団的自衛権などを巡る与党協議が開かれ、自民・公明両党は1日、従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定案で合意しました。
これを受けて、政府は夕方、臨時閣議を開き閣議決定を行うことにしていて、戦後日本の安全保障政策は大きな転換点を迎えることになります。
集団的自衛権などを巡る11回目の与党協議は、1日午前7時半から国会内で開かれました。
協議の冒頭、座長を務める自民党の高村副総裁は「議論も熟してきており、自民・公明両党内の議論も踏まえ、合意に至る議論をしたい」と述べました。
また、座長代理の公明党の北側副代表は「精力的にしっかり協議し、結論を得られるようにしたい」と述べました。
協議では政府側が「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の実力を行使するのは自衛の措置として憲法上許容されると判断するに至った」などとする閣議決定の最終案を示しました。
これについて、両党からは特に異論は出ず、従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定案で合意しました。
協議のあと、自民党の高村氏は「きょうの与党協議で、閣議決定案について与党の了解が得られた」と述べました。
自民・公明両党は、直ちにそれぞれの党内の了承手続きに入ります。
これを受けて政府は総理大臣官邸で、NSC=国家安全保障会議の「9大臣会合」に続いて夕方、臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行うことにしています。
そして、安倍総理大臣が記者会見し、行使の容認を決定した理由などについて説明することにしています。
集団的自衛権を巡って、歴代政権は「保有しているが、行使はできない」という憲法解釈をとってきましたが、行使を容認する閣議決定によって、戦後日本の安全保障政策は大きな転換点を迎えることになります。
◎上記事の著作権は[NHK NEWS WEB]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
行使容認方針 9大臣会合で確認へ
NHK NEWS WEB 7月1日 15時58分
政府は、まもなく総理大臣官邸で、NSC=国家安全保障会議の「9大臣会合」を開き、1日夕方の臨時閣議で、従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行う方針を確認することにしています。
自民・公明両党は、1日朝、与党協議を開き、従来の憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認する閣議決定案で合意し、直ちにそれぞれの党内手続きに入って閣議決定案を最終的に了承しました。
これを受けて、安倍総理大臣は、まもなく公明党の山口代表、それに与党協議のメンバーらと総理大臣官邸で会談し、合意を正式に確認することにしています。
そして、政府は午後4時半すぎからNSC=国家安全保障会議の「9大臣会合」を開き、閣議決定の方針を確認したうえで午後5時前から臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行うことにしています。
閣議決定案の表題は、「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」とされています。
この中には、武力行使の新たな3要件に基づき、「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の実力を行使するのは自衛の措置として憲法上許容されると判断するに至った」として、従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する方針が打ち出されています。
安倍総理大臣は、臨時閣議のあと記者会見し、行使の容認を決定した理由などを説明することにしています。
歴代政権は、憲法の下で許される武力行使は、自分の国が攻撃された場合に反撃する個別的自衛権に限られ、自分の国が攻撃されていなくても同盟国などに対する攻撃を武力を使って阻止する集団的自衛権の行使は許されないという憲法解釈をとってきました。
集団的自衛権の行使容認によって、今後、法整備などが図られれば、自衛隊とアメリカ軍などの連携強化が進み、海外での自衛隊の活動は拡大していくものとみられ、戦後日本の安全保障政策は大きな転換点を迎えることになります。
◎上記事の著作権は[NHK NEWS WEB]に帰属します *リンクは来栖
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 【「集団的自衛権」行使容認は日本の「安全」のため 戦争準備に入った中国を牽制する唯一の道】 北野幸伯 2014-06-30 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
..........
↧
集団的自衛権 自公が閣議決定案で合意 2014.7.1.Tue.
↧