【主張】オスプレイ佐賀に 「安保」と「災害」に有益だ
産経ニュース 2014.7.25 03:3
いったん事あるときは、佐賀空港(佐賀市)を飛び立ち、近隣の長崎県佐世保市にできる陸上自衛隊の「水陸機動団」を乗せて、尖閣諸島や被災地に急行する。
政府は陸自が調達を予定している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを、平成31年度から佐賀空港へ配備する方針を打ち出した。
また、米軍普天間飛行場の海兵隊オスプレイを、佐賀空港で暫定使用することも検討している。沖縄県が普天間の5年以内の運用停止を要望しているためで、名護市辺野古への移設工事が間に合わない場合に備えた対応だ。
佐賀県と佐賀市に受け入れを打診し、調整は始まったばかりだが、理解を得て着実に実現を図ってほしい。
佐賀空港にオスプレイが配備されれば、まず、自衛隊の離島防衛能力が格段に高まり、紛争を未然に防ぐ抑止力を大幅に向上させることになる。
固定翼機とヘリコプターの両方の機能を持つオスプレイは、長い滑走路がなくても離着陸できる。航続距離約3900キロ、戦闘行動半径約600キロと、ともに長い。警戒監視に当たれ、沖縄本島から尖閣まで兵員を輸送できる。
米海兵隊をモデルにした「水陸機動団」と連携する態勢が整えば、尖閣など南西諸島防衛に大きく貢献し、朝鮮半島有事で米軍を支援することもできる。
米海兵隊の暫定使用が沖縄県の負担軽減となる意味も大きい。
配備が実現すれば、佐賀のオスプレイが救難、救援に投入される場面も訪れるだろう。
特に強調したいのは、災害派遣で高い能力を発揮することだ。昨年11月、巨大台風によって大きな被害を受けたフィリピンへ、普天間から米海兵隊のオスプレイが直接飛んでいき、避難民や支援物資の輸送に大いに活躍した。
佐賀空港へのオスプレイ配備は、安全保障上も災害派遣上も重要なものである。
自衛隊の配備を含む安全保障政策はもとより政府の仕事だが、地元の理解を得たものであることが望ましい。
今回の方針について、地元側には唐突な印象もあるようだ。なぜ佐賀空港なのかや、国民の生命財産や領土を守るためにオスプレイが果たす役割について、政府は丁寧に説明すべきだ。
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◇ 「オスプレイ怖い」と泣く日本 配備の意味を日本よりも理解している中国 古森 義久 2012-08-09 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
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垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ 佐賀に 「安保」と「災害」に有益だ
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