高1同級生殺害:「人を殺してみたかった」容疑の少女供述
毎日新聞 2014年07月28日 21時15分(最終更新 07月28日 22時23分)
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が「人を殺してみたかった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。女子生徒は「(殺害に使った)工具などは事前に自分で買った」とも供述しており、県警は計画的だったとみて調べる。
県警によると、殺害された松尾愛和(あいわ)さん(15)は27日未明、女子生徒が1人で暮らす同市内のマンションの部屋で遺体で見つかった。ベッドにあおむけの状態で、頭部と左手首が切断されており、胴体部分にも刃物によるものとみられる複数の傷があったという。室内からのこぎりやハンマー、首を絞めたとみられるひもが見つかった。
女子生徒と松尾さんのトラブルは把握されていないといい、女子生徒は「殴ってから首を絞めた。すべて私が1人でやりました」などと、淡々と取り調べに応じている。謝罪や反省の言葉はないという。事件直前の26日夕には、松尾さんと2人で佐世保市内で買い物などを楽しんだと話している。
県警は28日、司法解剖の結果、死亡推定時刻は26日午後8〜10時ごろで、死因は首を絞められたことによる窒息死と判明したと発表した。28日、女子生徒を長崎地検佐世保支部に送検した。容疑は26日午後8時ごろ、マンションで松尾さんの後頭部を工具で多数回殴り、ひもで首を絞めるなどして殺害したとしている。【大場伸也、鈴木一生】
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高1同級生殺害:逮捕の少女1人暮らし 校長「ただ驚き」
毎日新聞 2014年07月28日 07時20分(最終更新 07月28日 20時19分)
頭部や手首が切断された高校1年女子生徒の遺体が見つかったのは、同級生の女子生徒が1人で暮らすマンションの一室だった。長崎県佐世保市で27日に発覚した高校1年同級生殺害事件で逮捕された女子生徒(15)は「すべて私がやりました」と認める一方、反省や悔悟の言葉は出ていないという。「なぜ」「2人に何があったのか」。衝撃的な事件に、市民は震えた。【梅田啓祐、尾垣和幸、志村一也】
「悔しい。悲しい。ただただ驚いている」。2人が通う高校の校長は27日に学校で記者会見し、事件について憔悴(しょうすい)し切ったように語った。
校長によると、殺害された松尾愛和(あいわ)さん(15)と逮捕された同級生は中学も同じ学校だった。松尾さんは写真部に所属していたといい「明るくて面倒見がよい生徒だった。1学期は無欠席で学習にも真面目に取り組んでいた」。
2人が通う高校は進学校で、3日前の24日には松尾さん、母親、担任教諭の3者面談があり、松尾さんは「大学は文学部に」と進学希望を話したという。
今後について、校長は「亡くなった松尾さんのご遺族に対し、おくやみを申し上げ、心をこめてケアにあたる。28日に全校生徒を登校させて一人一人の精神状態に配慮したい」と語った。
住民にもショックが広がった。長男が2人と同級生で同じ高校に通っているという男性(53)は「まさか子供の学校でこういう事件があるとは」。長男は部活動で学校に行って事件を知ったといい、帰宅後はショックで寝込んだという。
松尾さんの幼少期を知る青木一嘉さん(79)は「弟が2人いて面倒見の良い子だった。家族も家庭的で幸せそうだった」と沈んだ表情で語った。
2人が通っていた高校の校長によると、逮捕された女子生徒は「校内で唯一、両親と離れて1人暮らししていた」という。「担任やカウンセラーが定期的に連絡を取っていた」とも述べたが、1人暮らしをしていた理由については「少女の特定につながる」として説明しなかった。また、校長は「2人は普通の同級生でトラブルがあったかどうかは把握していない」と語った。
住民によると、逮捕された女子生徒は昨年、病気で実母を亡くし、その後父親が再婚したという。また、父親は「しっかりしているから1人暮らしさせている」と話していたという。
*「頭が良すぎて特殊な子」
2人と同じ高校に通う娘がいるという女性によると、逮捕された女子生徒は小学生のころ、給食に異物を混入させたことがあったという。「自分のことを『僕』と呼んでいた。頭が良すぎて特殊な子」と話した。「あまり笑わない子だった」と印象を語る住民もいる。
事件現場となった女子生徒の部屋と同じ階に住む女性(23)は「女子生徒は平日昼間から自転車でぶらぶらしていることがあって、高校生とは思えなかった」と話した。
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【佐世保・高1女子殺害】勉強好き、洗剤混入…実母急死、「二面性」も 逮捕の女子生徒の心に何が
産経ニュース 2014.7.28 21:11
逮捕された女子生徒(16)は、裕福な家庭で育ったが、小学生の時には給食に洗剤を混入させるなどしたこともあった。
小学生のころによく遊んだという女性(18)によると、女子生徒は佐世保市内の高台にある高級住宅街で育った。実母は特に教育熱心で知られた。女性は「頭がとてもよく、勉強好きだった。ただ、感情の起伏が激しく、突然泣きだすこともあった」と話す。
小6だった平成22年12月、同級生の給食に洗剤を混入させる問題を起こした。担任には「バカにされたので入れた」と説明。近所の女性は「心の中に何か抱えていたのかも。二面性があるというか…」。実母が昨年10月、膵臓がんで亡くなると生活は一変。父親が5月に再婚すると、幼なじみの女性(17)に落ち込んだ姿を見せた。
「お母さんが亡くなって、すぐにお父さんが別の人を連れてきたから、お母さんのこと、どうでもいいのかな」。幼なじみは「親のストレスが事件の一番の原因では」と話した。
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佐世保・高1女子殺害:容疑の少女「人を殺してみたかった」/ 「お母さんの事、どうでもいいのかな」
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