のこぎりや金づち「事前に買っていた」
NHK NEWS WEB 7月29日 4時30分
長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が殺害された事件で、警察の調べに対し、逮捕された同級生の女子生徒は、犯行に使ったとみられるのこぎりや金づちについて「事前に買っていた」と供述していることが分かりました。
警察は、計画的に犯行に及んだ可能性もあるとみて、詳しいいきさつを捜査しています。
この事件は、27日、佐世保市のマンションの部屋で、高校1年生の松尾愛和さん(15)が、死亡しているのが見つかったもので、被害者の同級生でこの部屋に1人で住む16歳の女子生徒が、金づちで頭を殴ったうえ、ひもで首を絞めて殺害したとして殺人の疑いで逮捕されました。
これまでの調べに対し、女子生徒は殺人の容疑や遺体の一部を切断したことを認めたうえで、「人を殺してみたかった」という趣旨の供述をしているということです。また、女子生徒は犯行に使ったとみられるのこぎりや金づちについて、「事前に買っていた」と供述していることが警察への取材で分かりました。
これまでの調べで2人は1週間ほど前から遊ぶ約束をしていたということで、警察は、女子生徒が計画的に犯行に及んだ可能性もあるとみて、佐世保市内のホームセンターでのこぎりや金づちの販売記録を調べるなど詳しいいきさつを捜査しています。
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【産経抄】虫のせい 7月29日
産経ニュース 2014.7.29 03:12
人間の心ほど不思議なものはない。昔の人は人間の心のなかに、感情をたかぶらせたり、病気の原因を作り出す虫が棲(す)んでいると考えた。「虫がいい」「虫の知らせ」「腹の虫」などと、虫が付いた言葉が多い理由でもある。
▼長崎県佐世保市で、高校1年の少女(16)が、同級生を殺害した容疑で逮捕された。少女の自宅マンションで、頭部と手首が切断された遺体が発見されるという、凄惨(せいさん)な事件である。少女は昨年に母親を亡くしてから、生活が激変していたらしい。むごたらしい犯行に及んだ少女の心のなかに、どんな虫がうごめいていたのだろう。
▼2人は、中高一貫の進学校に通い、中学からの友人だった。殺害された女子生徒は、戦国大名の本を読むのが大好きだったという。大学の文学部に進んで、歴史の勉強に取り組むのを楽しみにしていたはずだ。その夢を同級生に絶たれた無念と、愛(まな)娘を奪われた家族の悲嘆は、いかばかりか。
▼佐世保といえば、10年前に小学6年の女児が、学校で同級生に殺害された事件を思い出さざるを得ない。被害者の父親は、毎日新聞の佐世保支局長だった。事件当夜に遺族として臨んだ会見は、世間の耳目を集めたものだ。
▼当時支局員だった川名壮志(そうじ)記者は、その後も事件を追い続けた。今年刊行された『謝るなら、いつでもおいで』(集英社)によると、被害者の兄が負った心の傷は、時がたつにつれてむしろ深まった。今でも墓参りに行くたびに、事件を止められなかった悔しさにさいなまれるという。
▼加害少女の心に棲む虫の正体は、結局はっきりしなかったようだ。前科前歴はつかず、すでに社会復帰を果たしている。本の題名にあるように、謝罪の言葉はいまだ、遺族のもとに届いていない。
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◇ 佐世保・高1女子殺害:容疑の少女「人を殺してみたかった」/ 「お母さんの事、どうでもいいのかな」 2014-07-28 | 社会
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佐世保・高1女子〈松尾愛和さん〉殺害事件:容疑の少女 のこぎりや金づち「事前に買っていた」
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