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呉少女強殺 判決公判 懲役13年…専門家「支える仕組み必要」/ (加害少女「償いきれない」…第6回公判)

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犯罪生む孤立 教訓 呉少女強殺、懲役13年判決/専門家「支える仕組み必要」
 地域/広島 讀賣新聞 2014年10月25日 
 呉市で専修学校2年だった女子生徒(16)が殺害された事件。強盗殺人罪などに問われた無職少女(18)に対し、地裁は24日、懲役13年の実刑判決を言い渡した。居場所を失って社会で孤立し、非行や家出を繰り返す少年少女が重大な犯罪を引き起こす例は絶えない。専門家は「寄る辺のない少年少女を、もっと社会で支える仕組みも必要」と強調する。(松本裕平)
 厚生労働省によると、義務教育終了後、親の虐待などのため家庭で暮らせず、非行を繰り返すなど生活指導が必要な少年少女の受け皿としては、働きながら、共同生活を通じて自立を目指す15~19歳を対象とした「自立援助ホーム」がある。
 昨年10月現在で全国に113か所あり、430人が暮らす。社会福祉法人のほか、個人や有志の運営も多い。国などから前年度の入所者1人あたり月20万円が措置費として支給される。
 入所者の中には人間関係のトラブルなどを抱えているケースが目立ち、職員は24時間態勢で施設に詰め、入所者の世話をしたり、相談にのったりする。ただ、措置費だけでは人件費を賄えず、ボランティアに頼らざるをえない施設も多い。
 資金や人員不足で閉鎖に追い込まれた施設の元運営者は「民間の善意頼みの状態で、多くの施設は人も金も全く足りていない」と打ち明ける。施設になじめずに抜け出す入所者も後を絶たないが、探し出す人手はない。退所した少年らの支援をきめ細かく続ける態勢もないのが実情だという。
 こうした少年少女が寄り添うように群れ、重大犯罪を犯す場合もある。今回の事件では、被告少女は、家庭に居場所を見いだせない類似した境遇の少年少女らと共同生活し、特別な絆で結ばれた「ファミリー」と呼び合っていた。
 厚労省は今年中にホームを160か所に増やす目標を掲げるが、立命館大の野田正人教授(福祉学)は「社会と接点を持たない未成年はどこにでもいる。少し歯車が狂えば大きな過ちを犯しかねず、広島の事件は特異な例ではない。単に支援施設の数を増やすだけでなく、もっと手厚い補助に加え、施設を離れた少年少女を継続的に支える仕組み作りも必要」と話す。
 ◎上記事の著作権は[讀賣新聞]に帰属します
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「償いきれない」加害少女が謝罪…少女遺棄公判
 讀賣新聞 2014年10月16日 12時59分  
 広島県呉市の山中で昨年7月、専修学校2年だった女子生徒(当時16歳)(広島市安佐北区)の遺体が見つかった事件で、強盗殺人と死体遺棄、監禁の罪に問われた無職少女(18)(同市東区)の裁判員裁判の第6回公判が15日、地裁で開かれた。
 被告人質問で、犯行を主導したとされる少女は「いくら償っても償いきれない。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と女子生徒と遺族に対し、謝罪の言葉を述べた。
 無職少女は事件当初、家族や自分自身が「どのようになってもいいと思っていた」というが、家裁での審判後、母親との関係が徐々に改善するにつれ、「被害者と被害者の母親を思いやることができるようになった」と語った。
 これまでに女子生徒や遺族宛ての手紙を30~40通書いたといい、「本当は被害者の墓に行って直接謝りたい。今、私ができる償いは手紙を書くことしかない」と話した。裁判でどのような判断を望むかと問われると、「刑務所に入っても、少年院に行っても、期間がどれだけ長くても構わない」と述べた。
 ◎上記事の著作権は[讀賣新聞]に帰属します
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呉の少女殺害:「助けたら次は自分」 共犯少女が証言−−地裁公判 /広島
 毎日新聞 2014年10月09日 地方版 
 呉市の灰ケ峰山中で昨年6月、広島市内の専修学校の女子生徒(当時16歳)が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた東区の無職少女(18)の裁判員裁判の第2回公判が8日、広島地裁(伊藤寿裁判長)であった。この日は共犯者の少女(18)=中等少年院送致=と、鳥取県湯梨浜町の無職、瀬戸大平被告(22)=控訴中=の2人が検察側の証人として出廷。少女は山中で殺害される直前の女子生徒と目が合ったことなどを証言した。
 少女は証言で、女子生徒が灰ケ峰山中で被告の少女らに激しい暴行を受け、さらに山奥に引きずられながら連行される際に目が合ったと話した。「助けてほしそうな表情をしていたが、もう私にはどうにもできないと思った」と話し、その理由を「助けたら、今度は自分がやられると思い目をそらした。自分を守った」と述べた。
 少女は事件発生の前日夜、偶然コンビニエンスストアで女子生徒と知り合ったという。無料通信アプリ「ライン」上で被告とけんかするのを見て、「自分が被害者をよく思っていなかったし、おもしろそうだ」と思い、味方のふりをして女子生徒を呼び出したと述べた。
 また少女は弁護側の尋問で、先月少年院を出院したと明らかにした。「(少年院で)事件で子どもを失った遺族の手記や事件に関する新聞記事を読み、人の命を奪うことがどんなにひどいことかわかった」と涙混じりに話し、「私が味方のふりをしなかったら、こんな最悪の結果にはならなかった」と悔やんだ。【石川裕士】
 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します

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