2015.01.09 10:19 時事通信社
三重県名張市で1961年に女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求で、名古屋高裁(木口信之裁判長)は9日、殺人罪などで死刑が確定した奥西勝死刑囚(88)が請求棄却を不服として申し立てた異議を棄却し、再審開始を認めない決定を出した。弁護団は最高裁に特別抗告する。
弁護団は2013年11月に行った8次請求で、事件に使われた毒物が、奥西死刑囚の自白した農薬ではなかったと改めて主張。最高裁に提出済みだった専門家の意見書など資料4点を、再審請求に必要な「新証拠」として提出した。
名古屋高裁の別の裁判部は14年5月、「同一の証拠関係に基づく、同一の主張だ」と請求を棄却。これに対し、弁護団は「7次請求では実質的に審査されなかった資料だ」と異議を申し立てた。 2015/01/09-10:20
◎上記事の著作権は[時事通信]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
産経ニュース 2015.1.7 17:20更新
口を動かし「ありがとう」 名張毒ぶどう酒事件で再審請求中の奥西死刑囚が面会で
名張毒ぶどう酒事件で第8次再審請求中の奥西勝死刑囚(88)の特別面会人稲生昌三さん(75)が7日、八王子医療刑務所(東京都)で奥西死刑囚と面会した。稲生さんは面会後、奥西死刑囚の様子を「『ありがとう』と言うように口が動いていた」と語った。
稲生さんによると、面会時間は5分ほど。ベッドに横たわった奥西死刑囚は以前より顔色がよく、右手を動かし、稲生さんと握手しようとした。
気管を切開したため声を出せない状態だが、稲生さんが「9日に(再審是非の)決定が出ます」と語り掛けると、何度もうなずき、口を動かしたという。
稲生さんは「年が明けたことも分かっていたようだ。体調が安定していて安心した」と話した。
◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
◇ 名張毒葡萄酒事件 再審認めず / 「自供後は豹変したように穏やかに」古川秀夫氏 / 「真犯人と直感」柳川善郎氏 2012-05-26 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◇ 名張毒ブドウ酒事件 辛い地元住民「無罪ならやっていない証拠を示して」 2010-04-07 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◇ 名張毒ぶどう酒事件 「今さら真犯人を…」住民から不安や怒り 2010-04-07 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◇ 名張毒ぶどう酒事件異議審決定/「ちょっとした気持ちから」容疑者の迫真の受け答え 「真犯人」と直感した 2006-12-27 | 死刑/重刑/生命犯 問題
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 名張毒ぶどう酒事件/「司法官僚」裁判官の内面までゆがめ、その存在理由をあやうくしているシステム 2012-07-01 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◇ 奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 2013-02-19 | 死刑/重刑/生命犯 問題
............................