産経ニュース 2015.1.29 21:27更新
【オウム公判】「被害者に申し訳ないという思い感じず」 仮谷さん事件の審理始まり、長男の実さんが感想
地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第9回公判が29日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。目黒公証役場事務長監禁致死事件の審理が始まり、被害者の仮谷清志さん=当時(68)=の長男、実さん(54)が証人として出廷。事件を知った際に「(教団が)そこまでする相手だったのかと思い、非常に恐怖を覚えた」と述べた。
実さんは平成7年2月28日、仮谷さんの失踪発覚後に警察の事情聴取を終えて帰宅した際、「母に『目撃者がいる中で犯行が行われたので、父は無事には帰って来られないことを覚悟しよう』と話した」と振り返った。
さらに、教団信者に尾行されるなど、仮谷さんが事件前夜に家族に対し身の危険を訴えていたことなどを証言した。閉廷後の記者会見で、高橋被告について「被害者に申し訳ないという気持ちを感じることはできなかった」と印象を述べた。
高橋被告は出家を断った信者の居場所を聞き出すため、都内で仮谷さんを拉致し、その後大量の麻酔薬を投与して死亡させたとして、逮捕監禁致死罪などに問われている。
この公判で検察側は被告が仮谷さんを車に押し込む役割などを担ったと指摘。弁護側は計画を助けただけで監禁致死罪の共謀は成立しないなどと主張した。
なお、地裁はこの日、辞任を申し出た補充裁判員1人を解任した。
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オウム高橋被告公判で仮谷さん長男証言「真実話してくれれば」
2015年1月30日6時0分 スポーツ報知
オウム真理教元信者・高橋克也被告(56)の公判が29日、東京地裁で開かれ、この日からは、1995年2~3月に発生した東京・目黒公証役場事務長・仮谷清志さん(当時68歳)の逮捕監禁致死事件についての審議が始まった。
冒頭陳述に続き、仮谷さんの長男・実さん(54)が証人として出廷。閉廷後、会見で高橋被告の印象を聞かれると「(逮捕前に公表されていた)モンタージュ写真と、相当(顔が)違ったので、最初は『本人なのかな?』と思った。似ているところを探してしまいました」と答えた。
約1時間半の尋問中、高橋被告の表情が気になり、時折様子を見たが、視線は一度も合わず。「自分のしたことを犯罪と認識しているかを疑いたくなるが、真実さえ話してくれればいい。いつか謝罪の気持ちが生まれたら、メッセージを送ってほしい」と願った。
仮谷さんは、東京・品川区内で拉致された後、山梨・上九一色村(現・富士河口湖町)の教団施設で大量の麻酔薬を投与されて死亡。焼却処分された。高橋被告は、仮谷さん拉致の実行メンバーの一員として参加。さらに、遺体焼却の際に見張り役をしたとして、逮捕監禁致死罪、死体損壊罪に問われている。
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オウム高橋克也被告 第9回公判 2015.1.29.Thu. 仮谷清志さんの長男、実さん証人
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