少年3人の逮捕状請求 神奈川県警 川崎・中1殺害
朝日新聞デジタル 2月27日(金)9時13分配信
川崎市川崎区の多摩川河川敷で市立中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、神奈川県警は27日、知り合いのグループのうち事件にかかわった疑いがある10代の少年3人の事情聴取を始めた。逮捕状を請求しており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。捜査関係者への取材で分かった。
上村さんの遺体は20日朝にみつかった。着衣がない状態で、首や顔などに複数の傷があった。近くには血の付いたカッターナイフの刃や、上村さんのパーカがあった。
捜査関係者によると、上村さんが死亡したと推定される20日午前2時の前後、河川敷の近くの防犯カメラには現場方面に向かう4人の姿が映っていた。その後、戻ってきたのは3人だった。県警は、4人のうち1人は上村さんで、残る3人が事件に関与していたとみて交友関係者を中心に聞き込み捜査を続けていた。
さらに県警は、19日夜に上村さんを自宅から呼び出した際に使ったとみられる無料通信アプリ「LINE(ライン)」の通信記録を運営会社から取り寄せ、事件直前にやりとりをした人物の特定も進めていた。
こうした捜査のほか、現場周辺の遺留物の鑑定結果、交友関係者への聞き込みなどから、普段から上村さんと付き合いのある3人が浮上したという。
遺棄現場から約700メートル離れた公園の公衆トイレでは、20日午前3時ごろに衣服や靴が燃える火事が発生している。県警は、事件に関与した者が河川敷で遺体を遺棄した後で公衆トイレに立ち寄り、衣類などを燃やしたとみている。 .朝日新聞社
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〈来栖の独白〉
何にもまして、上村僚太君の痛み・恐怖・絶望・・・に対し、言葉がない。哀れでならない。「殺されるかもしれない」との叫びを発していたのに、誰も何もしてあげられなかった。何もしなかった。
世間の「上村君、哀れ」の感情は、「犯人、憎し」の念を増幅させるのではないだろうか。近年、厳罰の度を上げた少年法の更なる引き上げを要求することになるのかもしれない。加害少年の死刑を望む声も沸騰しそうだし、実名報道するメディアも出てくるのかもしれない。
少年の実名報道については否定的であった私だけれど、数年前、或る事件の受刑者(一審死刑判決、2審で無期、確定)が面会で吐露した言葉が忘れられない。彼は、次のように云った。
「死刑でもいいと思った。ただ、私が、全ての人から忘れ去られること、それが怖かった」。・・・名前も含めて全存在が「忘れられること」、これが死刑よりも怖い、というのであった。
私たち国民の側から見てみると、どうであろう。少年に死刑(判決)を下したとして、「私たち」が死(死刑)に至らしめた者の氏名すら知らないで済ましてよいものだろうか。「私たち」と書いたが、これは裁判員を指しているのではない。「国民」を指している。死刑制度を是として存置しているのは、国民だから。
永山基準なるものもあるが、死刑とか無期懲役(有期)とか、量刑の問題は、選択基準が難しい。完璧な判決は困難だろう。いっそ、加害者が為したのと同様の判決(量刑内容)を下したら、如何だろう。「根性焼き」をやって殺害したのなら根性焼きをして死刑にする、餓死させたのなら餓死させる。
いやいや、これは、行政に対して無理な提案だ。どこの行刑施設の刑務官が、執行できるだろう。誰であれ、やりたくない、悪夢であるに違いない。国は公務員に、このような苦役を強制してはならない。(死刑執行も強制してはならない苦役だと思うが・・・。)
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川崎中1(上村遼太さん)殺害事件 少年3人の逮捕状請求 神奈川県警 / 〈来栖の独白〉
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