産経ニュース2015.2.27 11:39更新
【川崎中1殺害】18歳高校生を逮捕 殺人容疑で神奈川県警
【産経新聞号外】18歳高校生を逮捕 川崎・中1殺害容疑[PDF]
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が遺体で見つかった殺人、死体遺棄事件で、神奈川県警川崎署捜査本部は27日、上村さんの知り合いの少年3人が事件に関わった疑いが強まったとして、殺人容疑でこのうちリーダー格で高校生の18歳の少年1人を逮捕した。残る2人についても同容疑で逮捕状を請求している。捜査本部は、上村さんが集団暴行の末に殺害されたとみて、当時の詳しい状況について調べを進める。
上村さんは20日午前2時ごろに殺害されたとみられ、現場近くに設置された防犯カメラに写った映像の解析などから少年3人が浮上した。上村さんに似た人物ら4人以上が河川敷へ向かう姿が写り、その後、1人少ない人数で戻っており、いなくなったのは上村さんとみられていた。
司法解剖の結果、上村さんの死因は首を鋭利な刃物で傷つけられたことによる出血性ショックで、傷は首の後ろから横にかけて集中しており、頸(けい)動脈近くまで達していたものもあった。多数存在する傷の形状などから複数の刃物が使われた可能性が高く、上村さんは集団暴行の末に殺害されたとみられている。
友人らによると、上村さんは昨年11月ごろから、少年3人が含まれるとみられる年上のグループと関わるようになったが、その後、「やめると言ったら暴力も激しくなった」「殺されるかもしれない」などと友人に漏らしていた。
今年1月以降に不登校となってからも、「(グループから)行くなと脅されている。学校に行きたい」などと漏らし、目の周りが変色するほど殴られたこともあった。暴力は、万引を強要されて断ったのがきっかけだったという。
市教委によると、上村さんは今月16日、女性の担任教諭がかけた携帯電話に出て「そろそろ(学校に)行こうかな」と応答していた。再登校しようとした上村さんとグループの間で、何らかのトラブルがあった可能性もあり、捜査本部は裏付け捜査を進めている。
また、殺害されたとみられる時刻直後の20日午前3時ごろには、現場から700メートルほど離れた公衆トイレで上村さんのものとみられる衣服や靴などが燃やされるぼやが発生。捜査本部は、少年らが証拠隠滅を図った可能性があるとみて関連を調べている。
上村さんは19日夜に自宅で母親と食事をした後、普段着で外出。「食べる?」と母親にパンを差し出したのが最後の会話だった。捜査本部では、事件に関わった人物に呼び出された可能性があるとみて、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の通信記録を関係企業に照会、人物の特定を進めてきた。
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2015.2.27 12:09更新
【川崎中1殺害】大きなマスク、ポケットに手を入れ 川崎署は騒然、
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件は27日、少年3人に対する殺人容疑での逮捕状請求で重大局面を迎えた。この日で事件発生から1週間。捜査本部が置かれ、少年の事情聴取が行われている神奈川県警川崎署の周辺は騒然とした雰囲気に。遺体の遺棄現場では、朝から手を合わせに訪れる人の姿があった。
事件に関わった疑いのある少年の一人が、事情聴取を受けるために同市内の自宅から出てきたのは27日午前8時半ごろ。少年は白いジャンパーに白い大きなマスクを着用し、ポケットに手を入れ、弁護士とみられる男性らに付き添われてタクシーに乗り込んだ。
タクシーは約15分後に川崎署に到着。約200人の報道陣らが見つめる中、署内の駐車場でタクシーを降り、無言のまま、男性とともに署内へ入っていった。
近くに住む無職、小野寛之さん(77)は「まったくひどい話。少年事件だから慎重に捜査をしていたのだと思う」と話した。
一方、上村さんの遺体が遺棄されていた同市川崎区港町の多摩川河川敷では、上村さんの同級生や知人らが手向けた数十束の花束やお菓子、バスケットボールなどが置かれ、雨でぬれないようにと、傘も立てかけられていた。
東京都大田区の会社員、加藤由紀夫さん(52)は現場で線香を供えて合掌。「上村君の恐怖心を考えると心が痛む。こんな事件は二度と起きてほしくない」と語った。
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2015.2.27 13:15更新
【川崎中1殺害】少年の母親?が川崎署を後に
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村遼太さん(13)の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、殺人容疑で逮捕された少年の母親とみられる女性が、27日午前11時20分ごろ、弁護士とみられる男性に付き添われ、捜査本部が置かれている神奈川県警川崎署を後にした。
少年とともに同日朝から川崎署に来ていた女性は、黒っぽいジャンパーに、少年同様、白い大きなマスクを着用。右手でつえをつき、左腕を男性に支えられ、うつむき加減で、正面玄関から出てきた。
集まった報道陣から「息子さんとどのような話をしましたか」「何か伝えたいことはありますか」などの質問が投げかけられたが、女性は終始無言のまま。付き添った男性が「ノーコメントです」と繰り返し、待機していたタクシーに乗り込んだ。
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<川崎・中1殺害>リーダー格の18歳少年を殺人容疑で逮捕
毎日新聞 2月27日(金)11時43分配信
■神奈川県警川崎署捜査本部、残る2人の逮捕状も請求
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、神奈川県警川崎署捜査本部は27日朝、上村さんの顔見知りの少年3人が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人容疑で逮捕状を請求し、リーダーとみられる定時制の高校生(18)を逮捕した。残る2人についても同日内に逮捕する見通し。事件は発生から1週間を経て大きく動き出した。
捜査関係者によると、高校生ら3人は20日午前2時ごろ、上村さんを河川敷に連れ出し、ナイフで首を切るなどの集団暴行を加えて殺害し、数十メートル離れた草むら付近に遺棄した疑いが持たれている。捜査本部によると、逮捕された高校生は関与を否認しているとみられる。
高校生らが浮上するきっかけになったのは、現場付近の防犯カメラ。上村さんの死亡推定時刻とほぼ同じ時間帯に、3人が上村さんと連れ立って河川敷に向かい、3人だけで戻って来る映像が記録されていた。上村さんの複数の知人らも「高校生ら3人に暴行を受けていた」と証言したため、関与した疑いが強いと判断した。3人は事件後に一時行方が分からなくなっていたという。
また、約1時間後には近くの公園のトイレの個室でぼやが発生。これまでの調べで、上村さんのものとみられる衣類や靴の燃えかすが発見されていることから捜査本部は3人らによる証拠隠滅工作とみており、関与を追及する。
知人らの話によると、3人が所属する少年グループは昨秋から上村さんを夜間に呼び出し、万引きを強要するなどしていたとみられる。上村さんはグループとの付き合いをやめたがっていたとされ、高校生らは指示に従わないと殴るなど暴行。顔を腫らした上村さんの姿が周囲にたびたび目撃されていた。
上村さんの遺体は首や顔、両腕に多数の切り傷や刺し傷があり、捜査本部はこうした暴行がエスカレートした可能性もあるとみている。【大場弘行、松浦吉剛、水戸健一】 最終更新:2月27日(金)13時18分
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<川崎・中1殺害>逮捕のリーダー格「切れやすく」子分従え
毎日新聞 2月27日(金)11時54分配信
■上村さん「優しくしてくれる」が、次第に「使い走り」
残忍な事件に関与した疑いが強まったのは3人の少年だった。川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件。発生から1週間となる27日朝、神奈川県警川崎署捜査本部は殺人容疑で少年らの事情聴取を始め、リーダーとされる少年(18)を逮捕した。上村さんと少年らの間に何があったのか。
捜査本部が置かれている川崎署。逮捕された少年は午前8時45分ごろ、タクシーで署に到着した。口をマスクで覆い、白の上着姿。母親とみられる女性と弁護士が付き添い、ややうつむき加減で足早に署内に入った。26日夜の取材に対し、同弁護士は「少年は上村さんの殺害とは無関係。上村さんとは面識があった程度」と説明していた。
「グループを抜けたいと言ったら、『調子に乗るんじゃねえ』と言われて、また殴られた」
上村さんは先月、少年らについて、親しい同級生にこう打ち明けていた。
上村さんは2013年7月、自然豊かな島根県・隠岐(おき)諸島の西ノ島(西ノ島町)から川崎市に引っ越して来た。そのまま地元の中学に進学したが、大好きだったバスケットボールの部活動に次第に足が向かなくなった。ゲームセンターや夜の公園でバスケをして遊んでいるうちに、少年らと知り合ったという。
当初、上村さんは友人らに「少年らが優しくしてくれる」と話していたが、次第に「使い走り」のように扱われ、暴力を振るわれるようになった。今年1月には、左目のまわりに大きな黒いあざができている姿を目撃されていた。
友人らが問いただすと、逮捕された少年の名前が挙がった。別の2人を含めた少年グループのリーダー格で、少年らを「子分」のように従えていた。知人の少女によれば、切れやすく、けんかっ早い性格だったという。
上村さんは、友人の一人に対し「一緒につるんでいる先輩たちから『スーパーで万引きをしろ』と言われ、断ったら殴られた」と説明。一方で、「万引きをしないと認めてもらえない。やりたくないけど、やらないと殴り殺されるかもしれない」とも打ち明けていた。【神保圭作、山崎征克、松浦吉剛】 最終更新:2月27日(金)13時10分
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川崎・中1殺害:「近くの飼い猫に危害」逮捕のリーダー格
毎日新聞 2015年02月27日 12時30分(最終更新 02月27日 13時05分)
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件。27日朝、神奈川県警川崎署捜査本部は殺人容疑で少年らの事情聴取を始め、リーダーとされる少年(18)を逮捕した。逮捕されたリーダーとされる少年の自宅は、上村さんの自宅アパートから西へ約1キロの場所にある。両親、祖母らと暮らしていたという。
近所の住民らによると、少年は近くの公立中学を卒業後、定時制高校に進学。自宅前には日中、数人の仲間がオートバイや自転車で集まり、たばこを吸いながら話す姿が頻繁に目撃されていた。近隣住民の飼い猫に危害を加えてトラブルになったり、自宅の前で若い男性に植木鉢を投げつけ、言い争いになったりしたこともあったという。
別の女性は「髪を染めたりしていたが、そこまでひどいことをするようには見えなかった。信じたくない」と言葉少なだった。【山崎征克】
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◇ 川崎中1(上村遼太さん)殺害事件 少年3人の逮捕状請求 神奈川県警 / 〈来栖の独白〉 2015-02-27
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