6割で重要証拠発見=「信頼関係で自白」7割−取り調べ実態調査・警察庁
殺人などの凶悪事件で、容疑者の取り調べの結果、死体や凶器などの重要な証拠を発見したのは6割に上ることが20日、警察庁のまとめで分かった。事件捜査で、取り調べが重要な役割を果たしている実態が浮き彫りになった。
取り調べをめぐっては、民主党の議員連盟や日弁連が、全過程の録音・録画(可視化)を主張。これに対し同庁は、容疑者との信頼関係が築けず、自白が得にくくなるなどとして慎重な姿勢を示している。
同庁は、殺人や強盗事件を調べる全国の捜査本部が昨年中に解決した56事件、容疑者86人の取り調べ状況などを取調官を対象に調査した。
調査では、32事件(57.1%)で取り調べが重要証拠の発見につながったと回答。内訳(複数回答)は、凶器が26件、被害品が10件、死体が5件などで、いずれも取り調べをしなければ発見されなかったとみられる。
容疑者のうち自白した57人について、そのきっかけも複数回答で調査。「取調官との信頼関係」が最多の68.4%で、次いで説得や追及など「取り調べの技術」が50.9%、「罪の意識」が47.4%だった。(時事通信2011/10/20-10:11)
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6割で重要証拠発見=「信頼関係で自白」7割
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