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Channel: 午後のアダージォ
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日本シリーズ第2戦 ソフトバンク1―2中日/野球は、選手の力だけの戦いではない

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また10回、また馬原が…秋山監督「のびのびやっていくしか」
日本シリーズ第2戦  ソフトバンク1―2中日 (11月13日  ヤフーD)
  ソフトバンクは第1戦に続き、守護神の馬原が延長10回に手痛い勝ち越し点を許し、本拠地で2連敗。8年ぶりの日本一を目指すチームにとって、厳しいスタートとなった。
 簡単に2死を取った後、荒木に二塁内野安打を許すと、続く井端にはストレートの四球。森野に甘く入った直球を左前に運ばれた。
 秋山監督は「チャンスはあったけどホームが遠かったな。馬原は井端への四球。そこら辺を、ぴしっとしていかないと」と延長での惜敗を悔みつつ「しょうがない。次に向かってのびのびやっていくしかない」と前を向いた。
[スポニチ2011年11月13日22:46]
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【日本S】中日・落合監督インタビュー「私は見てるだけ」
デイリースポーツ 11月13日(日)22時22分配信
  「日本S第2戦、ソフトバンク1‐2中日」(13日、ヤフド)
 ◇中日・落合監督勝利インタビュー
 ‐2試合連続の延長戦になりました。
 「勝てばいいです。去年から4試合続いてますから。勝つに越したことはない」
 ‐延長戦もシーズンのような試合になった。
 「選手はよくやっていると思う。私はベンチでじーっと見てるだけです」
 ‐敵地での連勝の持つ意味は。
 「先のことを考えないで、今日のことがきちんとできているというのが一番」
 ‐投手リレーもいつも通り万全だった。
 「浅尾、岩瀬を使ったゲームは拾っていかなければいけない。無駄遣いしないで、きちんとした結果を出せてよかった」
 ‐選手会長(森野)が決めた。
 「経験があるから勝負所を知っている。最初からやってくれるといいんだけど、いいとこだけ持っていく。彼らはね」
 ‐ナゴヤでの胴上げも見えてきた。
 「先のことを考えるといいことないので。第3戦できちっとした野球をやっていきたい」
 ‐最後のユニホーム。
 「そんなこと言わないで下さい。まだまだ今年いっぱいはこのユニホームを着ているんだから」
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〈来栖の独白〉
 まったく・・・連日の延長戦で、胃が痛くなる。テレビ観戦しているだけの私などはそんなところだが、プレーしている選手・監督の集中力が途切れないことには、驚嘆するばかりだ。
 今夜のソフトバンク内川は気の毒だった。さぞや悪夢を見ている思いだったのではないか。悪夢の、最後の仕上げが最終打者だ。馬原も、昨夜に続いてショックだったろう。
 が、内川の仕儀はこのシリーズを象徴しているのではないか、と私は思った。あそこまで微細に選手を観察する落合監督。内川のバットからテーピングを剥がさせることで、内川本人は無論のこと(内川は中飛に倒れた)、ソフトバンク球団内の戦意を削ぐ。それは、球審に対する威圧にもなるだろう。球審は、落合監督の口の動き、指一本に緊張する。どんなクレームをつけられるか、何を言ってくるか、とピリピリするに違いない。「落合監督はそこまで読んでいた」と書けば、穿ちすぎと笑われるだろうか。
 野球は、実は選手の力だけの戦いではない。監督の頭脳戦、心理戦、情報戦でもあるということを、秋山氏はどこまで自覚しているだろう。落合監督は、十数人のスコアラーを抱えている。「のびのびやっていくしかない」なんて言っていたら負けてしまう、ということに秋山監督は気づかねばならない。勝ちたいなら、負けたくないなら、2連敗の意味を今夜死に物狂いで考えねばならない。
>最後のユニホーム。
 言わなくてもいいことを言う、浅はかな記者であることだ。


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