【小沢被告第7回公判】
経理業務は「私の判断で」 池田元秘書が出廷
産経ニュース2011.12.7 11:10
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第7回公判が7日、東京地裁(大善文男裁判長)で開かれた。池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=が証人出廷し、「経理全般は任されていたので私の判断で行っていた」と述べ、小沢被告の指示はなかったことを強調した。
検察官役の指定弁護士の尋問に答えた。池田元秘書は、小沢被告からの業務上の指示について、「人に対しての礼儀作法は厳しく、しっかり対応するように言われていた」としつつも、政治資金収支報告書の作成など経理業務は独断で処理していたとした。
池田元秘書は平成17年から東京・赤坂の事務所で勤務。前任の石川知裕衆院議員(38)=同=からの引き継ぎについては、「すべて教えてもらったわけではなく部分的だった。『過去のものを参考にしてくれ』といわれた」と証言。指定弁護士から、政治資金規正法について勉強したことがあるかを問われると「ありません」と答えた。
池田元秘書は東京地検の取り調べに、16年の土地購入の支出を17年分の収支報告書に記載することを小沢被告に説明し、「決裁を得た」と述べたとされた。しかし、再聴取では「あいまいな記憶に基づいて話してしまった」と一転して小沢被告の関与を否定。自身の公判でも「長時間の取り調べから逃れたいという思いで虚偽の調書に署名してしまった」と主張した。
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小沢一郎被告裁判 池田光智被告、捜査段階の供述調書「検察官に押し切られ署名」
民主党元代表・小沢一郎被告(69)が強制的に起訴された裁判で、元秘書・池田光智被告(34)が証人として出廷し、捜査段階の供述調書について、「検察官に押し切られて署名した」と述べ、強引な捜査があったと主張した。
小沢被告の資金管理団体「陸山会」の会計事務を担当していた池田被告は、7日の証人尋問で、収支報告書の作成について、「自分の判断でやっていた」と述べた。
また、捜査段階で、収支報告書の内容を小沢被告に報告したとする供述調書に署名したことについては、「『報告した記憶はない』と検察官に話しても、聞いてくれなかった。家に帰らせてもらえず、押し切られて署名した」と、強引な捜査があったとしたうえで、調書の内容を否定した。
捜査段階の供述調書については、これまでの裁判で、石川知裕被告(38)ら元秘書2人も、内容を否定する証言をしており、裁判所の判断が注目される。
(FNN12/07 22:44)
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