上告求め母親が陳情書 名古屋・千種区の闇サイト殺人
中日新聞2011年4月19日 13時26分
名古屋市千種区で会社員磯谷(いそがい)利恵さん=当時(31)=が殺害された闇サイト殺人事件で、母親の富美子さん(59)が19日午前、上告を求める陳情書を検事総長や名古屋高検検事長に出した。
12日の控訴審判決で名古屋高裁は、1審で死刑を言い渡された堀慶末(よしとも)被告(35)と無期懲役とされた川岸健治被告(44)の2人を無期懲役とした。富美子さんは「被害者が1人の事件は量刑相場で刑の重さが決まり、極刑回避の理由は後付け。検察にはどうしても上告してほしい」と話した。
高裁判決後、富美子さんは極刑を求める8756人分の署名を名古屋高検に提出した。署名総数は計32万9878人分となった。(中日新聞)
--------------------
〈来栖の独白〉
刑事司法の目的は何なのか、誰のために刑事裁判はあるのか、このことを磯谷さんに論理的に語る人がいないのかもしれない。深い傷を負った遺族の心のケアは量刑とは別のところでなされなければならないのに、磯谷さんには、その方向に一緒に目を向けようとする心の友が少ないのかも知れない。
........
◆死刑か無期懲役か/刑事裁判は、遺族のためにあるのではない2011-04-18 | 後藤昌弘 弁護士
◆「闇サイト事件」死刑回避の理由とは/ 卑見 下山裁判長の考えのなかに「死刑」は確かに含まれていた2011-04-16 | 死刑/重刑/生命犯 問題
↧
闇サイト殺人事件 「検察にはどうしても上告してほしい」=遺族
↧